[木村ヒデサト] 鬼は笑うか

青白い首筋が、鼻にかかる掠れ声が、射るような瞳が、手招いていた。
平凡な中学生・星谷は、クラスで浮いた存在の柏瀬と体育教師の情事を図らずも目撃して以来、彼の事が気になっていた。ふと二人きりになった時に、柏瀬にからかわれカッとなる星谷だったが、行動を共にするうち彼の強気の裏側にある寂しげな隙間に気付き――